映画『ルーム』
- 2016.09.22 Thursday
- 22:42
JUGEMテーマ:映画の感想
ー第88回 アカデミー賞® 主演女優賞受賞! 他3部門(作品賞、監督賞、脚色賞)ノミネートー
ということで、何気に借りて観たこの映画。これまであまり見たことがない異質な作品だったなと。仲睦まじい親子のパッケージからは想像がつかない話の幕開けだ。
5歳になる息子と部屋でたわむれている若き母・・・でもおかしい、何かが違うぞと。TVだけでなく台所・トイレ・お風呂場が完備された古めかしい空間で生活をしているふたり。以下、ちょいネタバレ。
実は17歳で誘拐・監禁された女性が、部屋の中だけで育てた子供と暮らしていることが判明する。 犯人は早い段階で姿が映し出され、外見は割と普通のおっさんでそんなに強そうには見えない。これだと、いくらでも逃げる方法はあったのでは?と不思議に思うのですが、話が進むにつれ徐々に現実味を帯びてくる・・。
よくある猟奇系スリラーとは違って、監禁されている間も終始ファンタジックな子供の視点(世界観)があり目を背けるような暗さがない。さらには脱出して終わるだけの話ではなく、我が家へ戻った女性とその家族、子供の生活を後半じっくりと描いているところが感動的。「それ」に何を思うかは各家庭・人それぞれでしょう。
実在した事件(フリッツル事件)を基に書かれたエマ・ドナヒューの小説『部屋』が原作。彼女自身の脚本によって完成されたという。地味なんだけど、わが心の一本として名作に認定。
これから見ようと思う人は予告編をスルーしたほうがいいかも
はじめまして、ご来訪ありがとうございます。
ええ、ぜひともご覧になってくださいませ。。
世界ふしぎ発見。