米国海軍特殊部隊“シールズ”は今でこそ多くの映画の題材になるメジャーなものとなりましたが、映画『NAVY SEALS』(90)が公開される前は軍の最高機密故に一般的にほとんど知られていなかった。
シールの活躍を映画にしたいと考えていたプロデューサーのブレンダ・フェイゲンが元ネイヴィー・シールのチーム隊長チャック・ファーラ―を説得し、映画化に漕ぎ着けたという逸話がある。実際、除隊した後にチャック・ファーラ―は脚本家としてプロジェクトに参加している。
前置きはさておき、このサントラは『OVER THE TOP』『TOP GUN』『FLASHDANCE』と並びに語れるジョルジオ・モロダー印のスタイリッシュなロック・アルバムとなっています。・・しかも国内盤の帯付。
MR.BIGのキャッチ―なハードロック『STRIKE LIKE LIGHTNING』『SHADOWS』だけを求めて本作を探していた方も多いでしょう。『TOP GUN』サントラに起用されたCHEAP TRICKのように“やらされてる感”がありますが、曲が良ければそれでよし!
後半、80Sスタイルの煌びやかなハードポップで魅了するリサ・ハートマンの『TEMPT ME(IF YOU WANT TO)』が収録されているのもおいしいところ。
イケメンが活躍するアクション・エンターテインメントのサントラとしては時代性からして「らしい」作品のひとつで、迷いのない名盤と言いたい。